ハードシェルのメーカー修理

ハードシェルのメーカー修理

雨が続きますね。

冬に穴を開けてしまったウェアが修理から帰ってきました。

今年2月の阿弥陀岳北西稜の際に、アイゼンを引っ掛けてしまいパンツに穴を開けてしまいました。

アイゼンやピッケル、スノーソーなど、冬季登山の装備は鋭利なものも多く、不意な動きにハードシェルを傷つけてしまうこともあるかと思います。

そこで今回は、破損したハードシェルのメーカー修理についてレビューしていきます。

まずは、修理に出す服の情報

  • メーカー :マウンテンハードウェア
  • ウェア種類:ハードシェルパンツ(dryQ)
  • 破損箇所:右膝裏
  • 破損程度:3cm程度のL字の鉤裂き

このシェルは、内側が起毛素材で外側がソフトシェルのような素材でできており、よく伸びる上にとてもしなやかで、使い勝手が良く、厳冬期に愛用しております。

ピンとこられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

①ソフトシェル風ということは、アイロンを使った修理はできるのか、②裏起毛ということは、修理する際に修理用テープが貼れるのか。

ポイントは、この2点です。

結論はというと、両方とも素人では無理です。

この生地は、熱に弱く、アイロンが使えません。修理用テープはアイロンの熱で接着剤を溶かしくっつけるものなので、アイロンが必要です。利益相反的なやつです。

そして、裏面は起毛素材のため、表面がモコモコしております。そこに中途半端に市販の防水透湿素材の補修生地を貼ったところで、私では隙間なく仕上げるのは困難でしょう。

と、いうことでメーカー(マウンテンハードウェア )に修理に出すことにしました。

早速、仕上がりを見ていきましょう。

表面は、ミシン刺しによる補修です。ミシン刺しということは、通常、裏面に補強用の当て布があるはずですが、裏面には補修生地が貼られているので、その間部分の当て布の有無を確認することはできませんでした。

そして、裏面には補修生地が貼られています。専用の接着剤で貼られたような跡があり、隙間なくしっかりと貼られています。ただし、防水透湿素材かは不明です。表面はミシンの穴だらけなので、おそらく防水生地であるはずです。一部分だけなので、透湿性能は特に必要ありません。

修理費用等は、

  • 費用:2,200円(税込)
  • 期間:約3カ月(コロナの影響で通常より遅くなったとのこと)

でした。

私個人としては、修理内容と費用について、充分に納得できるものでした。マウンテンハードウェアは、製品や価格、対応などなど、満足度の高いメーカーなので、よく利用させてもらってますし、応援しています。

ひきで見ると、あまり目立ちません。

ただし、客観性を保つために補足しますと、修理の対応及び修理方法が1番優れてると感じるのはモンベルです。同社は、同一生地での補修をしてくれますし、修理跡も綺麗です。

それと蛇足ですが、私は今回のシェルの素材が大変気に入っており、各メーカーのハードシェルもありますが、こればかり使っています。現在は販売していないため、大切に使っていますが、膝の部分が擦れてきています。

穴の修理のついでに、今後も長く使えるように、膝部分の補強ができないか確認したところ、可能とのことでした。費用は、うろ覚えですが片膝3000円ほどだったと思います。もっとダメージがあってからでも、同様の補強ができるとのことなので、このまま使い続け、他の部分の劣化具合を鑑みて、補強するか買い換えるかを判断することにして、今回はやめておきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です